2025年が始まりました。アサヒグローバルホームは最後の仕上げの年となります。ですから今年は何棟契約するとか、何棟上棟するとか、いくら売上を増やすとかの話はもう止めてください。改革5年目の今年の目標は『一人一人の、家を建てる人達を幸せにする』『どうすれば家を建てる人達が幸せになるのか』『私達が何をすればお客様が喜んでくれるのか』『どうすればお客様が新しい住まいで幸せに生活していただけるのか』それだけを考えて行動してこの一年を終わりたいと思います。
この5年間の苦しみの1年目は『組織のムダ』との戦いでした。組織がメチャメチャでした。そしてグループ会社合計で300億円売上の壁が越えられなくて苦しい体験が続いていました。売上100億円と売上300億円の組織の形は全く違います。組織自体を変えないと会社は成長できません。100億円売上の会社は、営業と設計と工事の連携が少しくらい問題があっても、上司の能力が低くてもできました。しかし300億円売上の会社ではそれは致命傷です。
2年目は『物のムダ』でした。住宅の性能や品質は凄くいいのに、コンセプトがメチャメチャでした。今まで売れているので何も考えずに販売していました。お客様目線のマーケットインではなく作り手目線の勝手なプロダクトアウトになってしまっていて、良い物の押し売りだったのです。それで契約と売上と利益を落としました。
3年目は『人のムダ』でした。全社員の半分が半人前の社員だったのです。会社の中のプロ意識と厳しさが全くなくなっていました。それでは良い仕事はできませんし、ムダな給料を支払い続けて会社が傾いていました。
4年目は『金のムダ』でした。売上が上がっていないのに以前と同じ多額の経費を使い続けていました。例えばSNSに5億円の支払いとか新しいモデルホームや設備に3億円の支払いとか。これではやっていけません。
しかし今は4年間かけてこの4つのムダ(人・物・金・組織)の苦しい改革は終わりました。グループでも300億円を軽く越えて5年後には500億円売上になりそうです。時間はかかりましたが社員全員が力を合わせて壁を越えてくれました。ありがとうございました。
さて今年の5年目が最後の仕上げとなります。それは『心のムダ』をなくします。心がこもっていない物を売ろうとすることは完全なムダなのです。誰もそんなものを買いたいとは思わないのは当たり前です。売る側も買う側も『心のない物』は売れないし買わない。当たり前のことなのに一人一人が忘れているのです。私達は2025年の1年間をかけて『心の壁の改革』に挑戦して乗り越えたいと思います。
これは凄く難しそうですが本当は凄く簡単なことなのです。2つの法則を守ることです。第①は、『契約数や売上や利益』のことは考えないことです。一切喋らないこと。会議などでも発表しない、発言は禁止します。第②は、それぞれのプロの立場で(営業・設計・工事)、お客様にとっての最高の住宅を提供することだけを、そして全てのお客様に幸せになっていただくことだけを考えて、全力で実行することです。どうしても絶対に『お客様を幸せにする』ことだけを考えて仕事をしてください。それが正しい私達の仕事の基本です。
冗談抜きで私は本気です。私自身が48年間お客様の幸せだけを考えて実行しました。この最後の1年は実行しましょう。そして私達も幸せになって締めくくりたいものです。