先月の10月号の続きです。『家が病気をつくる』『病気にならない家』『病気を治す家』について詳しくお話しします。先月号で家が病気をつくっていることはご理解いただいたとして、さて『病気』とは何か...(?)どうして『病気』になるのかについてはっきりさせていただきます。
答えは2つです。①は、体全体の『酸化と還元』です。体が『酸化』すると病気になります。②は、私たちの体は37兆2,000億個の細胞でできているのですが、その1つ1つの細胞の中に1万個のミトコンドリアが活動していて、ATPエネルギーを発生させて人間の体を動かしています。この『ミトコンドリア』の活動が弱くなると病気になります。私は医学は素人ですが、病気になる原因はこの2つだと確定してしまいました。
ここで余談ですが、人間の細胞は60兆個という通説がありましたが、それは間違いです。これは細胞1個を1ナノグラム(10億分の1グラム)と仮定して体重60㎏の人間は60兆個の細胞だと言われていました(60㎏÷1ナノグラム=60兆個)。しかし2013年にイタリアの生物学者が『人体の細胞数の推定』を37兆2,000億個だと正しく計算したので、今は『37.2兆個』となっています。
さて①の体が酸化すると(プラスイオンが増える)(体がサビる)病気になり、体が還元されると(マイナスイオンが増える)(体のサビがなくなる)と病気にならない元気な体となります。体が酸化すると、血液がドロドロになり毛細血管が詰まってしまって、1つ1つの細胞に栄養(酸素・水素・ミネラル・ビタミンその他)が届かないので体は生きてゆけません。病気になるということです。しかし体全体がマイナスイオン化されて、還元されていると、血液はサラサラになって、1つ1つの細胞に栄養を届けて体は元気になります。『病気を治す住宅』とは、そこに住む人の酸化した体をマイナスイオンの体に還元する機能を持った住宅なのです。私はやっとそういう住宅をつくることができるようになりました。
次に②ですが、①は口から肺に入る空気(主には酸素やPM2.5や煙草の煙などの有害物質)、そして口から胃の中に入る食物(主に栄養素や農薬や重金属などの有害物質)が1つ1つの細胞に届くまでの道筋が原因で病気になる場合の説明でした。しかし②の病気の原因は、正しくうまく1つ1つの細胞に酸素や栄養素が届いていても、細胞の中のミトコンドリアの活動が低下すると病気になりますよ、というお話しです。
1つの細胞の中に1万個のミトコンドリアがいて、細胞に運ばれた酸素と結合してATPエネルギーを作って、私たちの体の全てを動かしています(筋肉や内臓など全ての活動)。しかしそのエネルギーを作る結果、細胞内に活性酸素(プラスイオン)を作ります。これも①の酸化と同じなのですが、そうすると1つ1つの細胞の抗酸化力や免疫力が低下します(京都大学の本庄先生の医学生理学賞のノーベル賞の免疫理論です)。しかし普通であれば細胞の『酸素系呼吸』で回復するのですが、酸素の供給が少ないと各細胞は『解糖系呼吸』に変化して、ミトコンドリアのATPエネルギー発生量が低下します。そして燃えカスである活性酸素が細胞内に多く残り細胞が抗酸化力を失くして、人間の体は病気になると考えられます。
ガンを含めて全ての病気の原因は①『体全体の酸化』②1つ1つの『細胞の酸化』と考えても間違いはないと思います。さてでは酸化を還元するにはどうすればいいのでしょうか...(?)一言で言えば『抗酸化』です。体全体の『マイナスイオン化』。細胞1つ1つの『マイナスイオン化』です。それができれば、病気にならないし、病気になっても強い抗酸化力と免疫力で(本庄理論)病気を治します。単純な話ですが、私は住宅を『マイナスイオン発生装置』にすれば病気は防げると考えています。『抗酸化住宅』『免疫住宅』にご期待ください。