10月、11月は『事業計画』の月です

 12月決算ですので、来年2024年1月から創業48年目の事業計画がスタートします。計画書は12月に印刷して製本しますので、10月11月は計画づくりで凄く忙しい月になっています。今年の計画には珍しく7年ぶりに私(会長)も参加していて、役員や店長や館長さんの中に入って計画づくりの指導をしています。私自身は6月からこの計画を作り始めていて、12月までには全て合計すると4時間の会議を36回も行うことになっていて時間にすると144時間になります。
 さてなぜ私はこれほどの時間を使って計画を作るのでしょうか。それはこの2・3年の会社の成績が良くないことが原因です。ですから今までやってきたことは全て捨てて、全く新しいやり方で計画書を作りますから、これだけの時間と日数が必要なのです。まず私が座学で2ヶ月間で400ページの三枝匡(サエグサタダシ)先生の経営改革の難しい本4冊を3回読みました。そしてその合計1,600ページの本を300ページのテキストにまとめて50冊印刷しました。それを教科書として本社スタッフが2ヶ月間勉強して、その後各社の社長を含めて2ヶ月間学習しました。その後は店長・館長とそのスタッフ300人程で2ヶ月間討議しています。そして11月12月の2ヶ月間かけて2024年1月からの計画が完成します。
 私も47年間会社を経営してきましたが、これだけの長い時間をかけて会社の事業計画書を作るのは初めてのことでした。しかしこれだけ時間をかけないと、私、社長、役員、店長・館長・課長・スタッフ、一般社員、パート社員の『意識』を変えることはできません。そして今1,500人、来年は1,800人になるグループ全体の一人一人の社員さんに『数値目標』を持ってもらって、1,800人一人一人がやったかやらなかったかを見えるようにして、その『結果』『評価』します。そして基本給与は安定して支給しますが年2回の『賞与』の金額は、1,800人の一人一人の『成績別』に大幅に金額を変えたいと計画しています。
 まず全社員の意識を変えていただくこと。次にいくら社員数が多くなったとしても、あくまで一人一人の役割と目標が達成されている人と、達成されていない人を区別して、結果を評価して賞与を支給したいと計画しています。ですから6月から12月まで7ヶ月間かけて、36回の4時間の会議で144時間も真剣に打ち合わせを重ねているのです。
 どうして私はこれだけ大きな『会社の改革』をするのでしょうか。私共の会社に対する評価は悪くありません。3つの住宅事業(注文住宅・賃貸住宅・高齢者住宅)と介護事業(介護・看護・医療・食事提供・入居賃貸管理)はお陰様で評判もいいですし、順調に売上を伸ばしていて来年は300億円売上を超えるのでしょう。
 しかし私は一人で心配しています。私一人がこの会社の変な成長の仕方に大きな危機感を感じているのです。それは恐怖心のような強烈な危機感となってしまっています。ですから私は3年間全力で努力はしましたが会社は全く変化しませんでした。何も変わらない3年が過ぎてしまいました。だから今回の計画書づくりが最後のチャンスだと決心して、今の会社を全部ブチ壊す覚悟で会社の改革を進めています。
 私が一番心配しているこの会社の『変な成長』とは一言で言うと売上は上がっているのに、毎年利益が減り続けていることです。私は利益を目的に会社の経営は絶対にしません。だからこれは不自然な良くない成長だと考えています。そしてこの病根の根は深くて、会社をブチ壊す程の覚悟で取り組まないと改革させることはできません。それにやっと気が付きました。12月末までに会社改革の事業計画を完成いたします。

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