会社を経営するということは大変ですね。グループの4人の社長さんと6人の役員さんは、一に勉強、二に勉強。三、四がなくて五に勉強です。月に1回のグループ会社全体の経営会議をしたあと、3時間程の社長と役員の研修をしています。
私(会長)が先生なのですが、私がどうこう言う前に、私が過去の40年間で勉強した先生達のことを、お勉強していただいています。当日は今月の先生のビデオ研修と私の説明を3時間したあと、いつも分厚い本が一冊と、3・4時間分のビデオ学習が渡されて、1ヶ月かけてしっかりお勉強するのです。これがこれから5年間続くのですから、60ヶ月、60冊の本と180時間以上のビデオのお勉強をすることになりますね。大変です。
しかし私はこれでも少ないと思っています。経営や商売は勉強をすればする程儲かる...のですから、もっともっと勉強するべきなんですね。しかし私からやかましく言うより、自分で自覚して勉強するべきです。ですからまぁ、5年間で、分厚い本60冊でも仕方ないかなと大目に見ているつもりです。本当は500冊ぐらいは読まないと、経営者とは言えませんね。
さてその経営に大切な『先生達』とは、私は10人に絞り込みました。第①はやはり経営学の開祖、『ドラッカー先生』ですね。
ドラッカー5つの質問(使命・顧客・価値・計画・成果は何か...)。
7つの目標(マーケティング・イノベーション・人・物・金・生産性・社会貢献目標)。
顧客の創造。
チームで経営...。
もうドラッカー山脈と言われる程に、勉強すればするほど切りがありませんね。
次に第②はやはり『一倉定先生』です。私は20年間東京へ毎月通い続けて勉強しました。本当に怖い先生でしたが、日本一の経営コンサルタントでした。特にB/S、P/Lの経営数値は徹底的にしごかれました。経営計画書、資金運用計画、要員計画、目標B/S、財務指標...。徹底した環境整備(お掃除)とお客様第一をたたき込まれました。経営者としての私を作ってくれたのは一倉先生でした。
第③は日本一のランチェスター戦略の研究家である『竹田陽一先生』です。この勉強をしっかりすれば、戦いに負けないのです。だから私は42年間もずっと生き残って会社は成長発展することができました。
第④はやはり『田辺昇一先生』でしょうか。終戦で割腹自殺寸前で止められた先生は、死なずに生きたことによって日本一の経営コンサルタント会社を作られました。仏様神様田辺様、と言われる程、日本中の経営者に尊敬された先生でしたね。
第⑤は『佐藤肇先生』です。長期計画が専門で、社員の給料をどんどん上げて、全体人件費を下げるという、奇跡のようなことをする先生です。何年も勉強しました。
第⑥は北海道の小樽の『原田盛夫先生』です。一倉先生亡き後の後継者でした。勉強しながらお酒も一緒に何年も飲み続けました。本当に優しい、楽しい先生です。
第⑦は、感性論哲学の創始者『芳村思風先生』です。哲学者なのに、経営者のために『感性経営10原則』をつくられた世界一の哲学者です。100年後の教科書には、必ず先生のお名前が掲載されるはずです。
第⑧は『副島隆彦先生』です。世界や日本経済の勉強は先生の本が一番です。先生はまあ、ちょっと危い危険な天才ですね。
第⑨は『本山博先生』です。私も26才から40年間弟子として面倒をみていただいていました。先生からは宇宙と地球の全ての事を教えていただいて、私は人生に迷いなしでした。感謝の気持ちしかありません。
第⑩は誰でしょう。それは『私』です。やはり創業者会長のこともお勉強すべきでしょう。会社の成り立ちや将来のことなど、私のやってきたことを勉強するべきです。
はいはい、ということで『グループトップ研修』が始まっています。社長、役員の皆さんは社員さんの10倍は勉強していただきますので、覚悟願います。学校の時に勉強しなかった人達ではありますが、これからはきっと勉強してくれることでしょう...。お願いしますよ。ホント...。お願いします。