今年のアサヒグローバルホーム(株)は『V字回復の年』となります。2年間続けて会社の成績は過去最低だったのですが、今年は復活いたします。不思議なのはこの2年間は過去最高、過去最高の住宅契約数だったのに、どうして利益が過去最低だったのでしょう。これはもう世界の七不思議です。
その理由①は3年前の営業の値引契約で2年前の粗利を失くしてしまいました。多少の値引きは営業マンと役員に任せていましたが、2年前からは全て私の承認がないと値引きはできません。営業は契約したい動物ですから赤字でも契約してしまいます。その気持ちは私も分かるのですが、営業は経営が分かりませんから、後の事は考えないのです。しかし私が入ってからは値引きの問題はなくなりました。
理由②営業が決められた月に上棟を入れずに、上棟がどんどん遅れてしまいました。営業は設計や工事の仕事を知りませんから、自分達は契約すればそれで終わりと考えています。それでは上棟がずれてしまって計画が遅れてしまいます。これが2年間続いていましたが改善する能力が社長や役員にありません。もう黙っていられませんから、私が管理システムを作って年末から動き始めました。これで計画通りに上棟は進むでしょう。
理由③やはり『ウッドショック』は大変です。住宅は坪当たり6万円も材木が上がってしまいました。40坪で240万円の値上がりです。300棟で7億2,000万円の値上りですからもの凄い赤字です。契約が終わっていますから値上げはできません。一日も早くウッドショックが終わってもらいたいものです。
理由④アサヒグローバルホームは三重県四日市が本社ですが、今では愛知県・岐阜県のモデルホームや営業所の数の方が多くなってしまいました。ということで社員さんの平均給与を三重県平均の1.2倍の愛知県平均に上げました。ですから2億5,000万円程の人件費アップとなりましたのも、理由の一つでしょう。しかし社員さんの給与が上がることは良いことですから問題ではありません。効率よくムダを無くして一人一人の労働生産性を上げていくしか方法はありません。
理由⑤コロナ禍で全てのイベントを控えています。春の創業祭も、夏の感謝祭も、秋の一日バス旅行も2年間中止でした。当然会社の忘年会も社員旅行も中止です。お陰様で契約はコロナ禍でも最高でしたが、過去のユーザーのお客様との接点がなくなってしまいましたから、残念ながらご紹介の契約が下がってしまいました。アサヒグローバルホームは40%近くのご紹介契約がありますから、これが減っていなければ契約数はもっと上がっていたのです。コロナですから仕方ないですね。
さてこれで今年はV字回復いたします。しかし事業計画で失敗してはいけませんから私も珍しく計画づくりに3日間参加しました。(今までは各社長に任せて参加していませんが)いくつかの戦略や対策をつくりましたから、今年は上手くいく予定です。同じ失敗を3年繰り返す会社は駄目になってしまいます。今年はその3年目ですから特別に真剣にやりたいと思います(いつも真剣なのですが...)。
しかしウッドショックからは目が離せませんし、もう少し続きそうです。そしてコロナも終わりそうで終わらない嫌な雰囲気です。しかしもう3度目の3年目の言い訳はできませんから、今年は絶対に成績表を5段階評価の4にはしたいと思います。
小学生の純心な気持ちになって、通信簿の成績を上げます。ご期待ください。