今が住宅会社の『幕末』で『明治維新』の始まりでしょうか...。大変な時代になったものです。建設会社の勝ち負けがはっきりしてきましたね。
①飯田グループさん(一建設・飯田産業・タクトホーム・アーネストワン・東栄住宅・アイディホーム)が建売住宅で年間4万棟を突破しました(4万1,436棟)。積水ハウスさん1万6,239棟(低層アパート含む)、ダイワハウスさん1万4,376棟の3倍です。すごいですね。
②積水ハウスさんは民泊事業を始めていますし(宿坊創生事業)、ダイワハウスさんはロボット事業。ミサワホームさんは子供の放課後デイサービス。エスバイエルのヤマダ電機さんは電気自動車。住友林業さんはバイオマス発電。サンヨーホームさんはロボット事業。飯田グループさんは人工光合成ハウス事業を宮古島で始めています。
③アパートを含まない戸建住宅のNo.1は一条工務店さんで1万2,800棟。2位の積水ハウスさんが1万1,355棟。ダイワハウスさんは6位で7,610棟。愛知県で1位のトヨタホームさんは13位で4,885棟。三重県で1位のアサヒグローバルさんは今年460棟ですからトヨタさんの10分の1ですね。さて、これでは維新を乗り越えることができるのでしょうか...(?)私は不安です。
④住宅性能が10年前と全く違います。2020年に『改正省エネ基準適合住宅の義務化』がスタートして、2030年には『新築』すべてでゼロエネルギー住宅の実現。2050年からは日本の『すべての住宅』をゼロエネルギー住宅にする計画です。アサヒグローバルさんもゼロエネを標準にするしかありませんね。ゼロエネルギー住宅(ZEH)を推進いたします。
⑤住宅の販売方法が変化しています。WEB広告。SNS。VR活用(バーチャルリアリティゴーグルで住宅の間取りや外観が実際の画像で見れる)。ネット社会のIT活用で、住宅会社は契約や売上げを伸ばす時代になってきました。30歳代の男女はテレビを見る時間よりスマートフォンを見ている時間の方が多いのですから仕方がありませんね。
さて何故、幕末で明治維新なのでしょうか...(?)その理由は5人に1人が高齢者ですから、日本から若い人がどんどん居なくなっているのですね。住宅を購入する『若年一次取得者人口減少』で30歳代の人口が8年間で22%も減っているのです(2012年953万人・2020年736万人)。住宅着工数は2017年は『95万戸』、2020年は『72万戸』、2030年は『53万戸』ですから、今からたった13年間で『42万戸減』。44%の住宅着工数が減るのですから、住宅会社も生き残りをかけて必死の努力をしているのだとご理解ください。
さて、アサヒグローバルさんは大丈夫なのでしょうか...(?)はい、なんとか生き残る予定です。その理由は...
①大手ハウスメーカー10社の着工棟数がどんどん下がっているのに、各県の地元のビッグビルダーさん達の着工棟数はどんどん上がっています。全国の29県でビルダーがハウスメーカーを抑えて第1位の成績で勝ち続けています。これからも増えていきます。それはやはり、性能とデザインのいい住宅をコストパフォーマンス(安い)が良く販売しているからです。ハウスメーカーさんは値段が高すぎますね。だから売れないのです。
②もう1つの理由はビッグビルダーの『生産性』が良いこと。各県のNo.1ビッグビルダーさんは人・物・金を効率よく高回転で回しています。ハウスメーカーさんの大量販売・大量生産の時代は終わったということです。もうこれからは大きな工場で住宅を大量生産することは費用がムダですから、経営効率が悪いということでしょう。
私は生き残る自信はありますが...。さてアサヒグローバルさんは『明治維新後』も元気よく成長することができるのでしょうか...。一抹の不安はありますが、どうか信じてご期待ください。