【住宅】東大生が最も読んでいる本『里山資本主義』角川書店

私の会社では今年400棟の木造住宅(40坪)を受注します。それ以外でも高齢者住宅の大規模木造(300坪~800坪)を今20棟以上受注していますので着工しますし、コンクリートマンション以外にも木造のメゾネット型のアパートも建設していますね。一言で言って私は『木』が大好きですし、『木』をたくさん使っていますし、『木』のおかげで会社が経営されていて、850人(15年3月現在)の社員さん達の幸せな生活が成り立っているのです。

 

私はこの3年程ヨーロッパの木造建設の勉強に毎年ドイツやイタリアやオーストリアを回っていますが、特に『オーストリアの奇跡』と言われる『木質バイオマスエネルギー革命』には感動です。50年間放置された山を『森林マイスター』の資格を持つ人が計画的に伐採して、『集成材』(CLT・クロスラミネートティンバー)に加工して、9階建てや13階建ての『木造ビル』のマンションやオフィスビルを建設しています。

 

この木造ビルの工法はオーストリアの小さな村で生まれて、ヨーロッパ全土に広まりました。(私も今年中にはモデルホームを日本に建設する予定です。)そして残った木屑で燃料の『ペレット』を作って、家庭や会社の暖房や台所に使うのと、『バイオマス発電』で電気も100%を目指して自給しているのです。オーストリアの再生可能エネルギーは現在28%(日本は10%)ですが、100%でも可能だそうですね。

 

そして国民が全て豊かに生活しているのです。日本は一人当り(購買力平価)GDPでは28位。オーストリアは11位ですから、日本よりずっとお金持ちだということです。『里山資本主義』とは、人間が生きるのに必要なものは『水と食料と燃料』で『お金』はそれを手に入れるための手段の1つでしかないという考え方ですね。その中の『燃料』を石油や石炭や原子力に頼らずに、今まで放置されていた『山の木』を使いましょうという世界最先端の経済原理です。それは資本主義の新しい形なのですね。

 

バイオマスエネルギーで年間3万人もの視察が殺到している、オーストリアの『ギュッシンク市』(人口4,000人の町)は最貧の町から世界最先端のお金持ちの町に変貌しています。燃料は買わなくていいし、食料は自給、水も自給でもうこれで石油価格による物価の変動や、為替の変動や、国家の借金やインフレのない『資本主義』を林業を中心とした木材資源で全て完結させているのがオーストリアの『里山資本主義』です。

 

そして木材の成長した分しか伐採しませんから資源が永久に無くなりません。まあ『元金』に手をつけずに『金利』だけで生活しているのがギュッシンク市の市民ということでしょうか。世界中から見学に来ていることが良く理解できますね。私もこの6月に一週間程オーストリアに滞在する予定です。そして十分に視察して研究したいと思います。

 

やはり日本にぴったりのシステムですね。日本全土の7割は森林です。そして外材ばかり輸入していて国内の『木』は放置されたままで誰も利用できずに(外材の方が安いので)ほったらかしの状態ですから、このオーストリアのビジネスモデルを一日も早く日本で実現しないといけません。私も私の会社も『木』で生かされているのですから早く全力でやるべきだと計画しています。

 

具体的に私の会社は『材木屋さん』になりたいし、『CLT(集成材)』の製造工場もしたい。『プレカット(木材の加工)』と『フレームアップ(上棟)』もやりたいと計画しています。そして『ペレット(燃料チップ)』を作って地域に貢献したいものです。『森林』もいくつか買いたいですね。放置されている山は値段が安いですから簡単に購入できます。しかし工場や機械が50億円以上しますから、誰かお金のある人は私にご協力願います。全力で『里山資本主義』を実践いたしましょう。

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