アサヒグローバルホームの『MISSION』

 アサヒグローバルホーム(株)は住宅事業の会社です。これがミッション関連図です。

 私は今危険な判断をしようとしています。それは売れなくてもいいので、契約がゼロでもいいので『世界標準住宅』を発売したいということです。何故売れない住宅を販売したいのか…。その理由はそれが私に与えられた使命だからです。今やらないともうできないと思うからです。25歳で独立して住宅を一生懸命に作って48年が経ってしまいました。私はもう72歳です。そして日本では私しかできないことを、今やらないとという強い思いに突き動かされています。売れなくてもいいので販売したい。当然、売れないと販売の事業部は倒産です。しかし倒産してもいいので売りたい…。
 世界一の標準住宅はやはりドイツの気密・断熱住宅です。100年耐用が当たり前で、住む人の健康にも十分に配慮された住宅です。その証拠に日本は世界一長寿なのに『不健康期間』がドイツ6.9年、日本12.7年ですから世界一長くなっています。日本の住宅はドイツと比べても2倍も『健康寿命』が短くなっているのです。そして家が原因でお亡くなりになる人数は年間17,000人。交通事故死亡者数4,600人の3.7倍ですから酷い話です。私の主張する『家が病気をつくる』はどうも正しいようです。私はドイツには毎年行っていましたので、ドイツの住宅は十分に体感で理解して分かっています。
 それは何故でしょうか…。一言で申し上げると、日本の住宅建設の政府の基準がドイツ基準と比べて30年も遅れているからです。大手ハウスメーカーの最新の省エネや断熱やZEHの基準さえ、30年遅れなのです。もう考えられません。日本は科学の進んだ製造業では世界一だと言われているのに、住宅だけが何故30年遅れなのでしょうか。
 答えは1つです。日本のハウスメーカーは世界の中で日本だけが全て工場で住宅を作っているので、ドイツ標準の家は作れません。ドイツ気密断熱住宅は壁厚270㎜、屋根厚330㎜ですから工場では作れません。政府も業界を守るために作れと言わないのです。だから30年も遅れている。そして消費者が全ての被害を受けているのです。私はそれをよく理解しています。
 国民全員がそれを知らない、知らされていない。だから私がこの家を発売しても誰も興味を持ってくれないし、買いたいと思わない。しかし私は売れなくても興味を持ってくれなくてもいいので販売したい…。それは私の最後の願いというか、強烈な使命感なのです。この家は日本で作れば坪当たり100万円以上でないと買えない住宅ですが、私は100棟限定販売で30%引きの坪70万円で販売するつもりです。商売というものは、売り上げや利益だけで行なってはいけません。損をしてもいいので人のためになることを行うべきなのです

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