【住宅】富裕層向け『住宅販売』とは...?

私が一番好きな住宅は『子育て世代の住宅』ですね。ヤングママのサークルを作ってご意見を聞いたり、話し合ったり。皆さんが同じ悩みやご苦労をお持ちですから、子供の教育から住宅建築まで幅広くご意見をいただいています。

 

そしてそのご意見やご要望を実際の住宅にしたのが、アサヒグローバルの売筋商品の『エコ家事』『ヴィータ』『大空間』などです。『頭のいい子の育つ家』もありましたが、これはハズレました。いいと思ったのですが買っていただけませんでしたね。失敗です。しかしこれからもアサヒグローバルは『子育て世代の家』にこだわって、こだわって住宅商品を開発して販売していきたいと決心しています。

 

私はあまり興味はありませんが、5,000万円以上の住宅が今売れていることを皆さんはご存知でしょうか。『お金持ち世代の家』『富裕層の住宅』とでもいいましょうか、売れているみたいで日本中のハウスメーカーさんが力を入れて販売しています。

 

日本の個人の金融資産は1,700兆円を超えましたが、ローンなどの負債を引くと日本の純金融資産は『1,290兆円』です。全世帯の80%の世帯が3,000万円未満の純資産で合計540兆円、世帯の20%が3,000万円以上で合計750兆円だそうです。別の言葉で言えば8割の家族で4割の資産を持っていて、2割の家族で6割の資産を持っているんですね。

 

よく2極化といわれますが日本の社会も『所得格差』が広がっています。嫌な社会ですね。特に60歳以上の人口で日本の全資産の60%をもっていて、40歳代の世代はローンなどの負債を差引くとマイナス資産となっています。アサヒグローバルの応援する20代30代40代の子育て世代はもう大変に苦しくなっていますから、これからも一層、『良い物を安く』販売することが『会社の使命』だと考えています。

 

また嫌な話ですが、お金持ちは子・孫へのお金の贈与税が非課税となっています。住宅購入資産で『1,500万円』結婚・子育て資金で『1,000万円』教育資金全贈与で『1,500万円』。子供一人につき合計4,000万円も無税で贈与できるのです。2人なら8,000万円ですね。そしてそれは住まいへの使えるお金となりますから『富裕層の住宅』が日本中で売れているのです。

 

しかしこれから35年先の2050年の日本はどうなっているのでしょうか。私は63歳ですから35年先は98歳ですね。生存率的にはギリギリこの世にはいません。しかし子育て世代の35歳はちょうど70歳ですから生存率100%ですね。

 

大体のバクッとした数字でいいますと、今は高齢者が『3,000万人』16歳から64歳の就業人口が『6,000万人』子供達が『3,000万人』合計『1億2,000万人』です。しかし2050年になりますと、高齢者『4,000万人』就業人口『4,000万人』子供『1,000万人』で合計の日本の人口は『9,000万人』となります。

 

もうゾッとするような人口構成ですね。これではアベノミクスでも、株高でも、子育て住宅でも、お金持ち住宅でも...。みんなどうでもよくなるほどの経済環境となります。日本のGDPは世界で26番目、アジアでも16番目に落ち込むことが予測されています。アジアの国々からも、日本はかわいそうな、貧乏な国だと言われるんですね。こんな人口構成の国家が存続できるのかが心配されているのです。

 

悲観的な話をして申し訳ありませんが、だから余計に『子育て支援住宅』をたくさん建築して、少しでも『少子化』と『働く主婦』の皆さんのお役に立ちたいと私は考えています。住宅作りで日本の社会に貢献したいと思います。

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