2025年10月号 Vol.284

注文住宅

会長のひとりごと【住宅】vol.284

四日市本店『全面リニューアル』

三重県23年連続No.1の企業にまで成長させた職人会長が語る家づくりへの情熱

スマイシアHD 株式会社代表取締役会長
アサヒグローバルホーム（株）取締役会長
ゴールドトラスト株式会社取締役会長
ゴールドエイジ株式会社取締役会長
文／久保川議道

　今から24年前に四日市の本社ビル（800坪・4階建て・敷地2，000坪）が完成しました。私が48歳の時でアイフルホームFCのナンバーワン加盟店だった頃です。同時にコンクリートマンションも地域でナンバーワンでしたので多くの建物を建築させていただいていました。そしてアイフルホームを退会卒業した後に、今の四日市のモデルホーム6棟の住宅展示場の形が完成しました。それからまた20年が過ぎて、今敷地の前面（1，200坪）を全面解体して新しくしています。完成は12月です。
　その理由は2つです。①住宅業界は冬の時代になってしまいました。お客様の実質年収が30年間下がり続けていて家を建てる人がいません。そして建築資材の高騰で住宅価格が1．3倍になってしまいました。中古の空き家住宅も1，000万戸です。ですから着工件数も2018年から2025年のたった7年間で年間98万戸が50万戸以下になってしまって、7年間で50万戸の新築住宅（借家住宅・分譲マンション含む）着工数に激減しました。ということは契約数も半分になったということです。
　②次にこれは市場の法則（ランチェスター法則）ですが、こういう回復しない住宅不況の中でもの凄く元気な住宅会社があるのです。それは全国規模のNO．1住宅会社や、東海3県でNO．1の住宅会社です。他の住宅会社の多くが倒産したり売上を半分にしている時に、逆に一番店の住宅会社が売上をどんどん伸ばしています。不況の時に一番強くなるのが力のあるこの『NO．1住宅会社』なのです。そしてどんどん市場を増やして他社を占有して覇権を握ります。これが衰退業界の一般的な常識であって経営の法則です。
　ということでこの三重県四日市にも、たった一年間で各地方（北海道から九州）のNO．1住宅会社が5社も出店しています（12月末現在）。もう大変な状況になっています。そしてその強い5社が狙っているのがアサヒグローバルホームです。当社は三重県では23年間NO．1ビルダーですから、この5社はNO．1の当社の約500棟の実績からどれだけの契約を奪えるかを競っているのです。これも市場戦略の法則ですから正しい商売のやり方です。私はよく理解できます。
　さてどうしましょうか…。弱い会社ならすぐに負けてしまうでしょう。しかしアサヒグローバルホームは弱い会社ではありません。性能では日本一。価格でもコスパ日本一の『日本一住宅』を販売する会社なのです。そしてついでに売上や契約数にこだわったことは一度もありません。こだわるのは『お客様満足』『お客様の喜び』『お客様との一生のお付き合い』なのです。これは永遠に変わらない信念です。そして50年間が過ぎて三重県では信用と信頼で『ナンバーワンビルダー』を長く続けています。
　さてどうしましょうか…。①それは何も変わりませんし、何も変えません。今まで通りに正しいと思う住宅販売の哲学・信念・ミッションに徹します。②次に時代には合わせて変化します。③所得が減ったのなら総額を低くするためにサイズをダウンします。少ない坪数でも全く不便のない間取りです。④資材が値上がりしても協力業者様との何十年もの信頼関係で価格は上げません。当社は日本一コストに強い会社なのです。⑤そして日本中でどこの住宅会社もできない『日本一住宅』の『DX・10住宅』として『10種類の住宅』を研究開発して今現在販売を開始しています。
　ということで20年ぶりに本店モデルホームと外構の全面リニューアルをします。12月のオープンには是非ご来店ください。これが日本一だという住宅を10個知っていただいて、日本一住宅で幸せな生活を実現していただきたいと思います。『住宅が幸せを作る』と考えています。

社員紹介＃44　佐藤拓也（建売事業部）

お客様ファーストの姿勢で、信頼されるアドバイザーを心掛け、快適な住まいづくりのご提案を大切にしています。

アサヒグローバルホーム株式会社
建売事業部　佐藤拓也（さとうたくや）

◆Profile
誕生日：10月17日
出身地：三重県四日市市
好きな食べ物：ココイチのカレー
（ロースかつ・ほうれん草・チーズ
トッピングしか食べません（笑））

学生時代から建築デザインを学び、住宅営業一筋の佐藤。美的センスには自負があり「デートでショッピングに連れてくれたら似合う服を提案できます（笑）」と語るが、運命の相手は探し中。「人と話しているときが一番楽しい」と語る彼の営業スタイルは、まさに“人に寄り添う住宅営業”。その仕事への想いを聞いてみた。

― どうして当社に？

もともと建築が好きで、大学では土木を学び、続いて専門学校で建築デザインを勉強。その後、住宅会社の営業に就職しました。しかし成果主義の考えが強い会社で、少し行き詰まりを感じていたタイミングで、「アサヒグローバルっていい会社があるよ」と紹介を受けたんです。正直、住宅営業はもういいかなとも思っていたのですが、面接をしてくれた近藤社長の人柄に惹かれ、入社を決意しました。また三重県で23年連続No.1という強みがあることも決め手の一つで、やはりNo.1を知っている会社で経験を積むのは、自分にとっても大きな糧になると思いました。

― 仕事において心掛けていることは？

営業は、どうしても売り手と買い手の関係になりがちですが、私は「一緒に家をつくるパートナー」でありたいと思っています。だからこそ、お客様に不快に思われない振る舞いを心がけています。例えば話し方や現場の雰囲気、清潔さまで細かく意識しています。
それと、注文住宅と建売住宅では向き合い方が少し違います。注文はゼロから一緒に考えていくため、時間も手間もかかりますが、その分お客様との関係が深くなりやすい。一方、建売はすでに形ができているため、スピード感はありますが、「どう暮らしていただくか」を丁寧にイメージして伝えることが大事になります。どちらにしても「他の営業がやらないことをやる」ことが自分のモットーですので、少しでも安心して任せてもらえるように、一歩先回りした提案やフォローを常に心がけています。

―やりがいを感じる時は？

住宅営業は一人で完結する仕事ではなく、お客様はもちろん、設計や現場のスタッフとも常に連携しながら進めています。その過程で自分の提案が採用されて、お客様の生活に役立つ形になると「やっててよかった」と心から思います。誰かの役に立てている実感が、この仕事の一番のやりがいですね。

―休日は何をしている？

最近は、家で歴史の講義を聞くことが好きです。世界史や日本史を流しながら、のんびり過ごす時間が自分にとっていいリセットになっています。
それと今は宅建の勉強にも取り組んでいます。3ヶ月くらい前から本腰を入れ始めたところですが（笑）
短期集中でやり切りたいと思います！

幼いころから美術が好きで、今でも絵を書いたりします。
余生は絵を書いて穏やかに過ごしたいですね（笑）

施工事例　
ただいまとおかえりが響く場所心温まる玄関特集

「ただいま」と「おかえり」の声が響く玄関は、家族の絆を育む大切な場所。
一日の始まりと終わりを彩り、訪れる人を優しく迎える住まいの顔です。
訪れる人を心地よく迎え、家族の日常を豊かに彩る、住む人の個性が光る玄関の施工事例をご紹介します。

大きな窓からシンボルツリーをのぞむ玄関は、まるで一枚の絵を切り取ったような美しさ。

坪庭を切り取るように眺められる玄関ホール。
外の景色と室内が自然につながり奥行きを感じさせます。
足元の間接照明やフロアの木の温もりが加わり、シンプルながらも上質さと遊び心を感じる玄関に。

玄関の扉を開けた瞬間、シンボルツリーが目に入るような玄関に憧れていたので坪庭を採用しました。
坪庭には、四季を感じられる紅葉を選びました。日当たりと風通しがよくない中でもしっかり育ってくれて、雰囲気があります。

玄関を開けると中庭の一本紅葉が目を引く、家の風格を彩る特別なエントランス。
自然光に包まれた明るい空間は、帰宅の瞬間に心を癒し、訪れる人をもてなします。

サロン併用住宅なのですが、サロンと居住スペースの間にこの中庭を設けたことで、どちら側にも声や生活音が届かず、良い意味で気にせず仕事・生活ができています。

ナチュラルで暖かい木の玄関はシンプルで心地よく、飽きのこない上質空間に。

無垢の木とモルタル土間が調和した玄関は、シンプルながら温もりを感じるデザイン。
ペンダントライトの柔らかな灯りが空間を彩り、ベンチや飾り棚に季節の小物を置けば、暮らしに寄り添う心地よい迎え入れの場に。
飽きのこない上質な雰囲気を楽しめます。

無垢床と土間コンクリート仕上げが譲れないポイントでした。
絶対これ！と決めていた照明と相まってカフェのような雰囲気もあり、お気に入りの空間です。

玄関ホール内に配置した、爽やかなブルータイルがアクセントの手洗いスペース。
帰宅後すぐに手を洗える安心感をプラス。
シンプルな動線の中にデザイン性と機能性を兼ね備えている。

玄関に地窓を付けたのですが、帰ってきた時に照明とは違う雰囲気のある明かりが差し込むので、付けてよかったなと思います。
リビングに入る前のホールに洗面を付けました。外出から帰ってきて一番汚れている状態を洗う場所なので、タイルを貼って水撥ねをふき取りやすいようにもしています。

深みのある色合いが印象的な玄関は落ち着きと洗練を感じさせる空間に。

玄関から土間へ扉を設けず、シームレスにつながる開放的な設計。
リビングへ自然に続く動線が、帰宅の瞬間から心地よい時間を演出します。
靴やアウトドア用品の出し入れもスムーズで、暮らしやすさとデザイン性を両立している。

玄関ホールの1帖がすごくもったいないと思っていて、その分リビングを広くしたかったので、あえてなくしました。さらに、冷暖房が効いていたら玄関から入ってきた瞬間が快適かと思い、玄関とリビングを繋げることにしました。
実際に使ってみると、玄関や庭から土間に入ってくると、暖かかったり、涼しかったりするので、すごくやってよかったなと思っています！

木張りのアクセントウォールが印象的な玄関。土間からホールへと続く段差が美しく切り替わり、まるでホテルのラウンジに足を踏み入れたような上質感を演出します。
お気に入りの小物やグリーンを飾れば、
訪れる人をわくわくさせる特別な空間に。

インダストリアルな雰囲気を出したくて、全体的に暗めのカラーを選びました。帰宅後もホッと一息つけるような暖かみのある空間になって、お家に帰るのが楽しみです。

黒を基調にしたシューズクロークは、まるでショップのディスプレイのようにスタイリッシュ。
棚の高さを自由に調整できるため、ブーツからスニーカーまで美しく収納可能です。

self maintenance vol.32

年末大掃除に慌てない！11月から始める
分散大掃除のススメ

「年末大掃除」と聞くだけで、キンと冷えた空気の中での水仕事や窓拭きを思い浮かべ、憂鬱になる方も多いのではないでしょうか？気温が穏やかな今のうちなら、水回りや窓、ベランダなど寒くなると億劫になる場所もサッと済ませられます。11月から少しずつ大掃除を始めて分散させることで、心にも体にもゆとりが生まれ、年末は余裕をもって、家の中の残りの場所を片付けられるはず。早めに終わらせて、年末は暖かく、ゆったりと過ごしましょう！