会長のひとりごと【住宅】vol.285

『久保川さん』の良さが無くなっている

三重県23年連続No.1の企業にまで成長させた職人会長が語る家づくりへの情熱

スマイシアHD 株式会社代表取締役会長
アサヒグローバルホーム（株）取締役会長
ゴールドトラスト株式会社取締役会長
ゴールドエイジ株式会社取締役会長
文／久保川議道

　これは私にとってはキツイ一言でした。もう20年以上セミナーに出たり、10年以上会社の中にも入っていただいている経営コンサルタントの『国永秀男先生』のお言葉でした。65年間で41冊の著書を出版されたドラッカー先生の日本国内においては第一人者として有名なコンサルタントの国永先生からのお言葉ですから、これは真実として受け止めるしかありません。
　久保川さんはもう30年以上前から、お客様のことを第一に考えて住宅を作り続けていましたね。売上とか利益とか契約棟数を上げることよりも、お客様に一生で一度の住宅を買っていただくのだから、絶対に満足していただきたい。お客様とは一生涯のお付き合いをしたい。住宅を完成させて引き渡した後からが、私達の本当の仕事の始まりだと考えたい。当然、アフターメンテナンスや点検や保証などもしっかり行います。
　しかし先生は、今現在のアサヒグローバルホームのお客様のネガティブな書き込みをご存知ですか。たくさんのクレームが書かれています。こんな会社の状態でいいのですか。久保川さんは今でも以前と変わらずに、同じ気持ちで住宅を作り続けていることは良く分かっています。しかし会社全体は久保川さんの考えとは違う方向へ向かっているのではないでしょうか。その原因は今の評価制度と成果報酬にあると思いますと、先生は言われました。
　その時、私はちょうどこの成果報酬を1.2倍に上げようと計画していました。契約棟数の多い営業の報酬を上げないと、当社の営業マンがどんどん他社の住宅会社のスカウト会社に引っ張られて辞めてしまっている状態なのです。この3年間で20人近い営業が他社へ就職してしまいました。50人いた営業が今では30人になっています。（しかし売上や契約棟数は下がっていませんが…）逆に他社の営業が当社に就職したいと思うような成果報酬にするしか方法はないと考えていた時の先生のお言葉でした。
　今住宅業界は大変なことになっていることを知っていただきたいのですが、①住宅着工数の激減で住宅会社は生き残りに必死です。2018年から2025年の7年間で98万戸が50万戸に半分近くに減少です。売上が半分になると住宅会社は倒産ですから、営業マンの高給スカウトや多額の値引きで住宅会社は必死なのです。それと資材高騰で住宅価格が3割上がっています。（住宅が売れていません）
　②そして四日市にはこの1・2年で7つの住宅会社が進出してモデルホームを作りました。目的は1つです。県下No．1のアサヒグローバルホームの500棟の契約を奪うことです。7つの住宅会社に営業マンもどんどん引き抜かれました。ですから仕方なく私達も対抗手段を行う予定でした。
　しかし私は先生の『この一言』で全ての考え方を変えてしまいました。売上や契約棟数にはこだわらないのが私達の昔からの信条です。それはお客様の満足や家を建てて幸せな生活をしていただきたい。それだけを考えて一生懸命に今まで住宅販売を行っていました。本当に契約が半分になっても、営業マンが半分になっても、グループ会社の成績がいいので助け合えば倒産はしません。一番大切なことはネガティブな書き込みをされない会社になることです。一人一人の社員がお客様の気持ちを大切にして仕事をすることです。
　『原点回帰』でしょうか。業界の厳しさについ目先の欲を出してしまった私が考え方を変えます。気持ちは今も全く変わっていないのですから、他社への対抗手段は無くして正しいと思うことを実行したいと思います。『家が幸せを創る』『家は家族の宝です』のお客様のお言葉通りに今後も努力を続けたいと思います。

社員紹介＃45　亀井七波（住宅営業部）

お家づくりを通してご家族さまに
より一層幸せな暮らしをしていただくことが私の夢です。

アサヒグローバルホーム株式会社
住宅営業部　亀井七波（かめいななみ）

◆Profile
誕生日：平成11年1月11日（11111です！）
出身地：富山県生まれ名古屋育ち
好きな食べ物：台湾ラーメン
（地元味仙の台湾ラーメンを〆に食べるの最高です！）

話していると自然と相手を笑顔にさせる、親しみ上手な亀井。硬くならない打ち合わせと明るい提案で、お客様の不安を安心に変える住宅アドバイザーです。休日は愛犬と過ごしたり、旅に出たりと仕事もプライベートも全力で楽しむ。「家づくりをもっと楽しい時間にしたい」と語る彼女に仕事への想いを聞いてみた。

― どうして当社に？

もともと人と話すのが好きで、営業職を希望していました。就職活動ではハウスメーカーを中心に受け、最終的にアサヒグローバルを選びました。決め手になったのは、最終面接の雰囲気です。担当してくださった役員が他社のような硬い面接ではなく、大学のゼミの悩みを親身に聞いてくれるような時間でした。自分の話をしっかり受け止めてくれる人たちがいる、そんな会社ならきっと、いい職場だと感じました。社員旅行で海外に行けるという点も魅力でしたが、それ以上に「人の温かさ」を感じたのが大きかったです。今でもその印象は変わらず、あのときの直感は間違っていなかったと思います。

― 心掛けていることは？

打合せで一番意識しているのは、できるだけ”硬くない雰囲気づくり“をすることです。家づくりの話は、お金のことやご家族の事情など、少し踏み込んだ内容になることも多いです。だからこそ、まずは気持ちよく話してもらえるような空気を大切にしています。いきなり本題に入るよりも、「お休みの日はどんなふうに過ごされてるんですか？」とか「この前〇〇行ってきたんです」みたいな、ちょっとした雑談から始めることが多いです。そうやって話していくうちに、お客様の考え方や大切にしていることが自然と見えてくるんです。家づくりは、ほとんどの方にとって一生に一度の大きな決断ですので不安な気持ちを少しでも安心に変えられるよう、楽しい打ち合わせを心がけています。

―やりがいを感じる時は？

たくさんありますが、中でも忘れられないのは、初契約です。土地探しから一緒にスタートして、1年近く打合せを重ねたお客様でした。他のメーカーも検討されていたので少し不安もあったんですが、ある休日に「アサヒさんにお願いします」とお電話をいただいて。本当に嬉しくて、すぐ店長に電話しました（笑）それまでの時間や提案が、お客様の信頼につながったんだと感じとても嬉しかったです。

―休日は何をしている？

普段の休日は、愛犬と遊びながら動画を観て過ごしています。基本的にはインドア派ですが、旅行も大好きで、長期休暇は大体、旅行に出かけています。アジアが多いのですが、特にベトナムの街並みが印象的でした。カラフルで、国旗があちこちに飾られていて、歩くだけでわくわくしましたね。次は家族やおじいちゃんおばあちゃんを連れて韓国に行くことが目標です！

会社の同僚と旅行に行くことが多いです。
次はどこに行こうか考えるだけで楽しみです！

施工事例　家族がつながる中庭のある家

光と陰が調和する上質モノトーンの家

重厚感あるモノトーンの外観に、ビルトインガレージとプライベートな中庭を備えた住まい。リビングは石調の壁と木目天井が調和し、間接照明が上質な陰影を演出します。
「生活感を出さずにくつろげる家にしたくて、照明の明るさで雰囲気を変えられるのが気に入っています」と奥さま。
さらに中庭は家族の憩いの場であり、ガレージから直接出入りできる動線が日々の快適さを支えます。「子どもたちが芝生で遊んでいる姿を見ながら過ごす時間が一番好き」と語るご夫妻。デザインと暮らしやすさが見事に融合した理想の住まいです。

グレーの石調タイルと木目天井が織りなすリビングは、上質で落ち着いた大人の雰囲気。
窓の外には芝生の中庭が広がり、外との一体感も感じられる設計です。

天井の木目と石調の壁と床が落ち着きを演出、空間全体が一つの“インテリア”として完成したキッチン。ペニンシュラキッチンからダイニングまでを一体で設計することで、動線が短く、料理の配膳もスムーズに。

ガレージと直接つながるこのスペースは、外と内を自然につなぐ第二のリビングのような存在。

延床面積：169.83㎡　敷地面積：201.96㎡1階床面積：111.86㎡　2階床面積： 57.97㎡

self maintenance vol.33

お家の不具合を知るには構造から！
床鳴りの原因と調整方法

季節の変わり目などに、まれに発生する家の中で歩いた時に「ミシッ」「ゴトゴト」と鳴る床の音。
「老朽化かな？」「このままで大丈夫？」と気になる方も多いのではないでしょうか。
実は床鳴りは、家の構造や床の素材のちょっとした変化が原因になっていることがほとんど。
そこで今回は床鳴りの主な原因と、専門業者に修繕を頼む前に自分でできる調整方法をご紹介します。