会長のひとりごと【高齢者住宅】vol.226
第15回『介護事例発表会』開催
93歳まで祖母を自宅介護した会長が語るサービス付き高齢者向け住宅運営

スマイシアHD 株式会社 代表取締役会長
アサヒグローバルホーム(株)取締役会長
ゴールドトラスト株式会社取締役会長
ゴールドエイジ株式会社取締役会長
文/久保川議道
ゴールドエイジも設立から20年が経ちました。私が54歳の頃に始めて今は74歳になってしまいましたから、涙腺が弱くなったせいか今年の発表会も涙が止まりませんでした。毎年泣かされていますが、介護の現場はまさに人生のドラマで『泣き笑い劇場』そのものなのです。
そしてゴールドエイジを『終の住み家』として住んでいただいていますので、そこには必ずお別れがあります。淋しくて悲しいことではありますが、お一人お一人がここの生活に満足していただいていれば、それは楽しくて嬉しくて、満足された良い思い出です。入居者様と私達に忘れることができない明るい光として輝いているのではないでしょうか。今年もそんな発表会になりました。
57の館のチームが3日間の予選会での発表を行い、全社員と入居者様で一人一票の投票を行って、上位5組がこの発表会に出席しました。この発表会は15年間も続いていてゴールドエイジでは一番大切な行事となっています。そして毎年毎年、発表のレベルがどんどん良くなっているのが社員さんの努力の賜物だと感じています。ですからどうしても涙が出てしまうのです。
今年の特徴は①理学療法士とヘルパーのチームワークで自立を目指す発表でした。介護会社では珍しく50人以上の理学療法士が在籍していますので、リハビリに特化している高齢者住宅となっています。地域の病院からの信頼も大きくて、退院された後の自立を目標にリハビリを成功させた発表会でした。
②次に『どんぶり飯で早食いのA様の安全な食事の継続に向けた職員の取り組み』これが凄く大切なヘルパーの仕事になっています。その理由は高齢者の死因の一位は肺炎だからです。その原因は『誤嚥』(ゴエン)です。どうしても飲み込む力が弱くなっていて気管に飲み物や食べ物を入れてしまいます。若い人なら強く肺から空気を吐き出して戻すのですが、筋力、特に腹筋の力が弱くなっている高齢者にはできません。早食いのA様ですからヘルパーの苦労がひしひしと伝わる発表でした。
③『さつきちゃん食堂』での子ども食堂の2年間の発表でした。2年前は十数人でしたが、今は50人を超える子ども食堂・親子食堂になっていました。館の入居者の高齢者に手伝ってもらったり、お世話していただいているドクターの差し入れや、地元の企業さんの協賛もあって、なかなか盛大な子ども食堂になっていました。これは地域では大切な活動なんだと感動させられました。
④30人程の外国人社員が働いてくれていますが、フィリピンから来た若いお母さんの介護職員の発表でした。日本語が分からない。息子さんに会いたい。そして実習生としての勉強、勉強、勉強。日本語の学習でも大変な苦労をされたと思います。しかし日本語検定2級(漢字が全て分かる)に合格。そして今は日本人でも難しい『介護福祉士』の合格を目指して努力しています。そして息子さんを日本に呼んで生活したい。フィリピンで介護施設を作りたいなどの素晴らしい目標がありました。
⑤最後の発表はもう涙腺全開です。職員さんの働くゴールドエイジで、お母さんを入居させて看取りまで行った事例でした。お母さんが入院したいと言ったこと。自分の母親を入居させたいと思えたこと。これはゴールドエイジが良い施設(住宅)として認めていただいた証拠です。母を入居させたいと思ってもらえた、ゴールドエイジを作ってくれた全社員さんに感謝いたします。そして悲しいお別れがありました。しかし私はお母さんは幸せだったと信じて疑いません。これで良かった、良かったと涙が出ました。
第15回の発表会も終わりました。来年に向けての全社員さんの活躍に期待いたします。
『ゴールドエイジ津島』がオープンしました

10月27日、愛知県津島市東柳原町に『ゴールドエイジ津島』が、全国で57館目としてオープンいたしました。駅近で、スーパーや医療施設も整う便利な立地に、50戸の居室とデイサービスを併設した住まいです。
リハビリやイベントなど、暮らしを彩る企画も充実。いつまでも元気に、楽しく、いきいきと過ごしていただけるようサポートいたします。
スタッフ一同、笑顔でお待ちしております。ぜひお気軽にご見学ください。

プレオープンは276名来場の大盛況!
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